ラスベガスからお届けするカジノ日記 2
カジノは安全か?!
2007年 07月 08日 (日) 10:02 | 編集
ラスベガスストリップのNew York-New York(NY-NY)で起きた銃乱射事件で再燃した「ラスベガスカジノは本当に安全か?!」という議論。

ラスベガスメディアやカジノ側は、「カジノは安全」というイメージ作りに躍起になっている感があるが、確かに監視カメラとセキュリティオフィサーの数は非常に多いし、何かあればすぐに現場に駆けつけてくる。


以前UNLVのホテルセキュリティのクラスを取ったことがあるが、カジノは犯行後の容疑者を見つけたり捕まえることに長けているが、犯罪を防ぐ力は無いに等しい、ということが強調されていた。カジノで犯罪を防ぐ最も有効な手段は、「カジノ内で犯罪を起こしたら絶対に逃れられない」というイメージを植えつけていることであるらしい。

もちろんこれはテロや、今回NY-NYのような、銃を乱射しその後警察に打たれて死ぬことを計画していた犯人には通用しないだろう。ロビーには車によるテロを防ぐ工夫もされているが、イギリスで起きたような車に爆弾を積んでカジノロビーに突っ込んできたら終わりである。


もし犯罪がカジノ内で起きたとしても、ほとんどのカジノのセキュリティオフィサーは銃を形態していない。警察ほど訓練されていないセキュリティが事件の際、第3者を誤射してしまった時の賠償が莫大になるためである。ちなみにカジノ側は犯罪者を逮捕する権利を持っておらず、あくまで「警察が来るまで容疑者を捕まえる」、もしくは警察を呼ぶだけである。ちなみに容疑者がカジノ私有地から出た場合、後は警察の仕事になる。

すべてのカジノには警察が待機・巡回しており、これらの私服警官を含む警察は銃を携帯し、何かあったときにはすぐに飛んでくる頼もしい存在だ。2月のNBAオールスターで、セキュリティの手に負えなくなったカジノ内を仕切りだしたのは警察だったし、セキュリティーが取り押さえた犯罪者に手錠をかけて連行するのも警察だった。


監視カメラに関しては、非常に細かいところまで見れるようになっており、犯行後の犯人特定はもちろん、カジノ内の不審者発見にも役に立つこともあるようだ。犯罪とは関係ないが、昨日BJにイヤホンをしていたプレイヤーが座り込み、すぐにサベーランスから電話がかかってきて、イヤホンを外す様指示が出ていた。これは本来ならフロアパーソンが気づくべきなのだが、空の目は本当にチェックしているのである。

専門家からは、マカオのように入り口で持ち物検査やIDチェックを行えば今よりは安全になる、と述べているが、一日何万人ものが出入りするラスベガスカジノで、カジノ側が進んでそれを行うことはないだろう。

高級カジノではよく駐車場付近で車のチェックを行っているが、あれはセキュリティ教授によると、車を一旦停止させ監視カメラで客と車を確認するためと、安全だというイメージ作りのためとのこと。

個人が持つ安全のイメージが業績に大きく影響するカジノは、日々良いイメージ作りに力を入れているのである。


ちなみに今回の犯人を取り押さえたのは、たまたま乱射現場の近くにいた元兵隊やフロリダ州の警察であり、みんなバケーション中であった。地元ではヒーローと呼ばれ、NY-NYを所有するMGMは4人の勇敢な観光客にそれ相当の待遇(コンプ)を提供するとのこと。
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